Saturday, February 10, 2007

日本人のハイアラーキ

New York の郊外に住みだしてすぐに Honda の Accord Coupe を買いました。Coupeはクープに近い発音です。カタカナで書いても仕方が無いけど、クーペではないことは言っておきます。

当時働いていた会社には、日本人が私を含めて2人いました。もう1人は先輩です。彼が私を head hunt してくれました。そんなお世話になった先輩が、家族のためにもう1台車を買ったときのことです。彼が私の office に来て、「Toguchi 君、車を取りに行きたいんだけど、乗せてもらえないかな?」と私にお願いしてきました。もちろん、Okay です。日本の様に就業時間中拘束されているわけでもないので、適当な時間に会社から 20分ほどの Toyota まで彼を乗せていきました。

Dealer に着きました。車はすでに準備されています。彼が事務所に入って戻ってきたときには、Salesman と一緒です。先輩はその Salesman に私を紹介します:

「会社の後輩の、Toguchi(さん)です。」

日本語だと、こうなりそうですね。または、いちいち紹介しないかもしれません。でもそこは英語圏、彼もAmericaに10年近く住んでいて感覚はかなり American、そこは当然 America 式です。

"He is my friend, Kazunobu."

Salesman の名前は覚えてませんが、"Nice to meet you." くらいの挨拶を交わし、たぶん握手くらいはしたと思いますが、そんな事はどうでもよい。私にとって、彼の口からでてきた "He is my friend." に体が硬直するほどの衝撃を感じました。かっくいーーーー!渋いっすね、America っすね!

同じ状況で皆さんはどういう言葉を思いつきますか?「彼は私の大学の後輩で」とか「彼女は会社の部下で」とか、いちいち上下関係を示唆する情報を与えたりしませんか?「バイトの先輩です」「部活の二つ後輩」とか。

"We went to the same high school."や、"We work for the same company." とかで良い事って沢山ありますよね?"He is my boss at work." 程度ならあるかもしれないけど、つれが「後輩」や「部下」であることをいちいち説明する必要はないでしょ。英語の世界にいるときくらい、上下関係を忘れなって。

No comments: